Tuesday, June 13, 2006

Giuliana Cunéaz - I mangiatori di patate -





Giuliana Cunéaz ()
1959年にイタリア北西部にあるヴァッレ・ダオスタ州 (Valle d'Aosta) の州都アオスタ (Aosta) で生まれ、現在はミラノ (Milano) 在住。
写真、ビデオ、彫刻、インスタレーション、絵、アニメーションなど、様々なアート・メディアを駆使した作品の制作に取り組んでいるアーティスト。

トリノ 芸術アカデミー (Accademia Albertina delle belle arti di Torino) を卒業後、1990年代前半に実験的な ビデオ・インスタレーションで活動を開始し、以後様々なアート・メディアを使用――例えば、ビデオを利用した彫刻のインスタレーション、写真から絵画、そしてスクリーンさえ塗ったという――した作品を制作している。

ポストした作品は "I mangiatori di patate" というインスタレーション作品のスチール写真。
"I mangiatori di patate" は英訳すると "The Potato Eaters" となる。
だけど、日本語だと 《ジャガイモ食い》 だとか 《ジャガイモ食らい人》 だとか 《ジャガイモ食べる者たち》 だとかみたいにしか訳せなくて、「ジャガイモ」 を 「ポテト」 にしたとしてもどうも語感がよろしくないなとおもっていたのだけど、どうやらこの作品はフィンセント・ファン・ゴッホ (Vincent van Gogh) が1885年に制作した 《ジャガイモを食べる人々 (De Aardappeleters)》 を下敷きにした作品らしいので、素直に 《ジャガイモを食べる人々》 という邦題を採用。

この作品は、ゴッホの 《ジャガイモを食べる人々》 という閉所恐怖症に囚われる環境で食事をする人々を、3Dで作成された人工的環境に置かれるジャガイモを実在の人物が食べるという行為に置き換えてビデオに撮影したものらしい。

なんでこんな作品を撮影したんだろう?と思い、とりあえず保存していたイメージだったのだけど、調べてみると当然ながら一連のイメージを作り上げる理由が見つかった。
まあ、このエントリをたてなきゃ、なんでだろうと疑問を感じたことも一連のイメージ自体も忘却の彼方となっていたのだろうが。

Giuliana Cunéaz
Gagliardi Art System

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